小論文の書き方MSワードの使い方スタイルと見かけ

スタイルと見かけ

スタイルは何を決めているか?

スタイルには大きく分けて二つの機能があります。一つ目は「見かけ」です。そしてもう一つが「アウトラインレベル」です。まずは見かけの方から見ていきましょう。

見かけとスタイルの紐づけ

まずはこれを見てください。どちらも見出しのように見えますね。同じフォントで同じフォントサイズを使ってあります。違いは、上が「標準」スタイルのままで、フォントやフォントサイズだけを変更して見出しらしく見せたもの。下はスタイルとして「見出し1」を適用し、さらに見出し番号の指定を付けたものです。左に■があるのが、見出し指定がある印で、MSワードが親切に教えてくれているわけです。

見出しの見かけ

ではこの二つ、スタイルが違うということは何が違うか?

標準のままでフォントやフォントサイズを変えただけだと、次に「2 本論」と見出しを付けたいときにも、またその部分のフォントやサイズを手作業で変えなくてはいけません。さらに見出し番号も自動では付きませんから、その都度気を付けて番号を付けないといけません。番号をアラビア数字からローマ数字に換えようと思うと、文書の頭から全部確認して一つずつ換えなくてはいけません。

一方で、「見出し1」というスタイルが定義してあり、それを適用して各見出しを作っておけば、フォントなどの見かけはすべて統一されます。見かけを変更したいときには各見出しを直接いじるのではなく、スタイルを編集して変更してやれば、自動的にすべての見出し1が同じ見かけに変更されます。

見出しレベルのスタイル

短い文章ならスタイルを使わなくても何とかなりますが、大きな文書、時間をかけて作り上げていく論文のようなものは、あらかじめ使用する見かけごとに、それぞれのスタイルを用意して指定してやれば、特に変更が必要な時には時間の節約になりますし、変更漏れを防ぐことができます。

よくMSワードを使っても、最終的な文章の見かけのフォーマットがあちらこちら崩れてしまっているのを見かけますが、こうした例ではまずスタイル機能が使用されていません。

次はスタイルの作成と適用です。