レベルの変更

見出しレベルを変える

MSワードをアウトラインモードにして、メニューリボンの左側を見てください。矢印が並んでいるところがあります。文中の適当なところをクリックしてカーソルを持ってくると、真ん中の「本文」のところが、見出しの場合は「レベル1」などに変わります。「本文」というのは、別に論文の本文であることを言っているのではなく、見出しレベルが指定されていない箇所であることを示しています。

レベル変更

試しにワードで1行だけ書くか、既存のワード文書の1行にカーソルを置いて矢印を押してみてください。最初に白紙の文書から書き始める場合には「本文」になっています。左二重矢印を押すと、見出しレベル1に格上げになります。右二重矢印を押すと、どんなレベルであっても、レベル情報がおちて本文になります。左右の矢印は、レベルを一つずつ上げ下げするものです。

ただし、この矢印機能は、特定のスタイルにアウトラインレベルを手作業で設定した場合には無視されます。難しい話ですが、とりあえず矢印が機能しないケースもあるとだけ覚えておいてください。通常の使用ではこのような状況には遭遇しません。

「試しです」と4行書いて、レベルを変えた例が以下になります。一番上が本文、次がレベル1、一番下がレベル3です。レベル1の行だけを選んでレベル下げを行うと、レベル1の行だけがレベル2になります。レベル1以下を全部選択してレベル下げを行うと、それぞれがすべて1段階ずつ下がります。ぜひ試して機能を理解してください。

レベルを変える

こうしたレベル変更は、論文などを推敲していくときに、全体構造(入れ子構造)を考えていくのに使用します。例えば、まずはトピックを思いつくままに並べて、上位のトピックと下位のトピックの区別ができてきたら、上位のトピックをレベル上げして見出しにします。下位のトピックは下位の見出しになるか、あるいはパラグラフのトピック・センテンスになります。

ちなみに上矢印は選んだ行(あるいは段落)を一つ上に上げるもの、下矢印はその逆で一つ下げるものです。+と-は、そのレベルに含まれる下位のレベルや文章を開いたり畳んだりするものです。

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